ドイツ東部、チェコとの国境近くにあるエルツ山地の村・ザイフェン。 ミュラー工房は、この地で1899年に家内工房として誕生しました。
ザイフェンは小さな村ですが、おもちゃを作る家内工房が数多くあります。
もともとは鉱山の村で、14世紀の頃から錫(スズ)を採掘してきました。17世紀になると、採掘量の減少や、安価な錫の輸入などで生活が苦しくなってきた坑夫たちが、今まで家の中で片手間にやっていた木工芸品作りを主な仕事にするようになり、家族でクリスマス用の装飾品や、おもちゃ作りをするようになっていきました。
ピラミッドやキャンドルアーチといった装飾品は、鉱山での生活にルーツを持つ作品で、今ではドイツの特産品として、世界各国で愛されています。