保育を手助けする実用書
0~6歳 脳を育む親子の「会話」レシピ
0~6歳 脳を育む親子の「会話」レシピ 風鳴舎
(本文「はじめに」より抜粋)
(前略)ダナ・サスキンド博士が書いた『3000万語の格差』(中略)。そこには、乳幼児期の親子の会話の質と量が子どもの脳の発達に影響を与えることを示す様々な研究が紹介されていました。
それまで日本では、運動や手を使うことが脳を育む、食事や睡眠などの生活習慣が脳を育む、こういった情報は多くの本に紹介されていました。しかし、大人の「言葉」が子どもの脳の発達に影響を及ぼすことは、保育や幼児教育の関係者にもほとんど知られていなかったのです。
本書では、0歳から就学前までの親子の関わり方について具体的に紹介しています。(中略)
本書を活用いただくことで、子育てや保育の喜びが増え、子どもたちの目がますます輝くようになれば幸いです。
はじめに
第1章 親子の会話は無料で最も効果的な早期教育
1 親子の会話は無料で最も効果的な教育
2 家庭による会話の質と量の違いとその影響
・大人の言葉が子どもの発達を促している
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3 乳幼児期の関わりは人生の原点をつくる
・赤ちゃんの時期の関わりが心と知性の原点をつくる
・目を合わせてあやすことが学びの原点
・・・・
4 言葉がもつ五つの機能
第2章 子どもを伸ばす親子の会話 ~どの年齢でも大切なこと
1 会話のポイント1 一方的よりも応答的に
2 会話のポイント2 子ども自身が動いて感じる体験が伴う言葉
3 会話のポイント3 発達の先取りよりその時期に必要なことをじっくりと
4 会話のポイント4 親の肯定的であたたかな言葉を増やす
第3章 発達のステージ別 親子の会話 レシピ50
1 その子の発達に合わせて会話をする
・乳幼児期の発達のステージとそのポイント(レシピ1)
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2 生後0~7か月頃の親子の会話
・赤ちゃんの脳を守る(レシピ6)
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3 8か月~1歳前半頃の親子の会話
・子どもの言葉を広げる(レシピ23)
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4 1歳後半頃から3歳前半頃の親子の会話
・生活の仕方は叱らない(レシピ28)
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5 3歳後半から就学前の親子の会話
・幼児教育は自発的な活動としての遊びが中心(レシピ37)
・園も家庭でも指示だらけでは(レシピ38)
・粘り強く取り組める時間と空間(レシピ48)
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第4章 親子の豊な会話のために
1 親子の会話は環境に影響を受ける
2 子育ては学習性の行動
3 「社会的強者」中心のまちでは子どもは育ちにくく親は口うるさくなる
4 子どもが育ち、子どもを育てやすい地域へ
5 長時間労働と長時間の家事・育児
6 情報に振り回されないために外で子育てをする
7 わが子だけが幸せになることはありえない
おわりに
著者:高山静子(たかやましずこ)
四六判 203 ページ
発行:風鳴舎
発行:風鳴舎
初版発行: 2022年12月
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